いよいよ本格出航!スマホアプリPONO〈正規版〉を解説!

2024年8月20日、ついにスマホアプリPONO〈正規版〉が、iOSとAndroidでリリースされました!

一応、3月に体験版が、iOSのみでリリースされていますが、PONOの本格的な船出はここからです。

正規版は、体験版で生じていた挙動エラーを修正するにとどまらず、多くの点で劇的に進化しています。

本記事では、スマホアプリPONOの基本機能について、そこに込めた“想い”とともに語ってみたいと思います!

スマホアプリPONOのポイント

PONOの遊び方をおさらい

画面に出てくる数字を、デジタル数字をかたどる7つのON/OFFスイッチで表すとクリア。

それをただひたすら繰り返していきます。

スイッチの状態がそのままで次の指示が出るため、その都度、取捨選択が必要となります。

(↓デジタル部分が、タッチするとON/OFFが切り替わるスイッチになっています。)

このゲームシステムは、2023年6月に特許を取得。(特許7289433号

「PONO」とは、ハワイ語で「自分と調和する」という意味です。

❶ 基本モードは4種類

スマホアプリPONO〈正規版〉では、体験版では最終的にカットされた「ミックスモード」がきちんと実現しました。

ミックスモードとは、「漢数字」「ブロック」「英語スペル」が混ざって表示されるモードです。

現状、PONOには、このミックスモードを含め、

  • 漢数字モード
  • ブロックモード
  • 英語スペルモード
  • ミックスモード

の4つのモードがあります。

PONOは言ってみれば、さまざまな“数字を表す表記”を、デジタル数字に変換するゲーム。

ですので、あえてデジタル数字と形状の近い「アラビア数字」のモードは設けていないのが特徴です。

とはいえ、PONOをやっていると、次第に頭の中で変換を意識しなくなります。

ミックスモードをプレイしていても、次第に3種類の表記が混ざって表示されていることを忘れてしまいます。

このへんがまた気持ちいところなので、上級者向けのモードだと尻込みせず、ぜひミックスモードを楽しんでいただきたいです。

❷ タイムアタックモードで誰でも遊びやすく

このモードの導入は正直、思い切りました。

なぜなら、PONOには「競わない、比べない、争わない、無理しない」というテーマを掲げているからです。

時間内にいくつクリアできるか、というこのモードは、当然そのテーマに反するものとなります。

ただ、PONOについて、

 

遊び方(楽しみ方)が分からない……。

 

という方が案外多かったので、間口を広げるためにも、このモードを盛り込むことにしました。

「漢字」「ブロック」「英語スペル」「ミックス」のいずれかを選んだ後に、

  • 通常モード(PONO本来の無限に続く遊び)
  • タイムアタックモード(1分、3分、5分いずれかで遊ぶ)

のどちらかを選べるようになっています。

PONOは一般的なゲームとは一線を画す“瞑想ゲーム”ですが、一般的なゲームに慣れている方はこちらほうが遊びやすいと思います。

私自身も、

 

最初は、タイムアタックモードの「1分」で、何回クリアできるか、チャレンジしてみるといいよ。

 

と勧めています。

いずれにせよ、慣れてくると、通常モードを選ぶようになるでしょう。

  • 考えごとをしながら
  • 音楽を聴きながら
  • 周りの音や声に意識を向けながら
  • もしくは無心になりながら

など、「ながら」でやるのが楽しいゲームなので、終わりが設けられていない通常モードのほうが、断然、汎用性が高いです。

そうは言っても、このタイムアタックモードも、ときには便利で楽しいですよね。

❸ クリア数、お手つき数をカウント

「競わない、比べない、争わない、無理しない」のテーマは、主に“他人”への意識について述べています。

ただ、“自分”との戦いや挑戦というのもあります。

そしてそれは、十分に“遊び”になります。

というわけで、「クリア数をカウントすることは、すんなりと決めました。

「お手つきのほうは、本心を言うとプレイ中にそこまで気にして欲しくないのですが、やはり自分との戦いや挑戦が遊びになる人にとっては気になるところだと思いますので、カウントすることにしました。

※ お手つきとは、必要なスイッチを消したり不要なスイッチをつけてしまったりと、クリアから遠ざかる操作のことを指します。

これによって、一般的なゲームに慣れている方はさらに!遊びやすくなったのではないかと思います。

私自身も、PONOを初めて触る人に、

 

最初は、タイムアタックモードの「1分」で、お手つきなしで何回クリアできるか、チャレンジしてみるといいよ。

 

と勧めることができています。

何事も受け入れてもらうには、はじめの“外発的動機づけ”って大事ですからね。

ただ、そのうち、

 

駅に着くまで20分くらいあるから、それまでお手つきはあまり気にせず、何回いけるかいってみよう!

 

みたいな“内発的動機づけ”を、プレイヤー自身がその都度できるようになってきます。

それこそが、ルールがシンプルで少ないがゆえに、自由に遊べるPONOの特長です。

※ お手つきは、一度の指示につき、一回までしかカウントされません。クリア数を上回るお手つき数になることはありません。

❹ プレイ終了後に「ひとこと」を表示

これこそが、私ならではのアイデアであると、自負しています。

スマホアプリPONO正規版では、右上のチェックマークをタッチするとプレイが終了となり、結果ウィンドウが表示されます。

ここには先述の「クリア数」と「お手つき」が表示されるわけですが、さらに「ひとこと」が表示されます。

これは全部で10パターンあります。逆に言えば10パターンしかありません。

もっと多く用意することも考えたのですが、あまり凝りすぎるとこのアプリの主旨をそちらに持って行かれてしまうと思い、抑えめにしました。

10パターンの文言のルーツとなっているのは、古代中国の「十干(じっかん)」です。

「十干」は、「十二支」ほど知られていませんが、「十二支」と似たようなものと考えていただいても構いません。

 

「十干(じっかん)」 甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、庚(き)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き) 👈 PONOはこれを使用‼️
十干(じっかん)はもともと1から10までを数えるための言葉です。 
「十二支(じゅうにし)」 = 子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)申(さる)、酉(とり)戌(いぬ)、亥(い)
十二支(じゅうにし)はもともと12ヶ月の順を表わす呼び名です。
※ どちらも「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」という古代中国の思想から発生したものです。ちなみに、日本人にとって親しみ深い「干支(えと)」とは、十干と十二支の組み合わせから成ります。

 

……要するに、この「ひとこと」って、占い?

 

と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、厳密に言うと、占いとはちょっと違います。

あくまでも、「プレイヤーの心の中にある、理想や願望に対するひとこと」という意味合いを託しています。

理想や願望がない人はいませんし、10パターンの中には、不吉な内容はひとつもありません。

よって、植物の成長段階を10段階で表している十干のベースそのままに、どれが表示されてもプレイヤーがスッと受け入れることができるような、抽象的で意味深げな文面を作りました。

と同時に、この「ひとこと」が、プレイヤーの達成感、安心感、充実感、意欲の喚起などに繋がればいいなと思い、これを表示する仕様にしました。

何より、結果が数字だけでは、何となく無機質すぎるというか、寂しい感じがしますからね。

 

※ 十干を題材にした「ひとこと」の10パターンは、以下のような形で数字の「0〜9」に符合させています。

0=甲、1=乙、2=丙、3=丁、4=戊、5=己、6=庚、7=辛、8=壬、9=癸

なお、プレイ終了時の時点で『次に出る予定だった数字』に符合する内容が表示されるようになっています。

要するに、少し“未来”のことが表されているわけです。

ただ現状、スマホアプリの業界では、占いの機能を持たせるとそれだけでストア基準違反となってしまうので、作者自身がこれを占いとは言っておりません。

ゲーム内に表示される「ひとこと」は、あくまでも「理想や願望に対するひとこと」としております。

 

※ ついでに言えば、PONOのマークは太極図」を流用したものです。

太極図とは、陰陽五行説の原理を説明するために考えられた図形のこと。

この太極図には、“すべての物事の根源”とか“無限”といった意味合いがあります。

もちろん、後者のほうの意味合いを拝借したい意図から、若干変形させた(角ばらせた)ものをPONOのマークとして使っています。こうすることによって、PONOの「P」が浮かび上がってくるわけです。

太極図
PONOマーク

※ 当公式サイトのアイコンは、PONOマークをさらに上下逆さまにしたものです。芸が細かくてすみません。(笑)

❺ カレンダー機能を搭載

PONOでは、モード選択画面の右上にあるカレンダーマークをタッチすると、「日々のクリア数」が経時的に確認できるようになっています。

ここは当初、「思考と感情をクリアにした回数」と表示する予定だったのですが、毎日目に触れるならシンプルな表現がいいと思い、「日々のクリア数」としました。

ここでいう「クリア」には、達成の「クリア」綺麗さを表現する「クリア」の両方の意味を持たせています。

❻ ボタン音の追加

PONOのゲームシステムは、もともと実機玩具のアイデアとして着想し、試作品も実機でつくり、特許を取得しました。

その際には、ボタンの押し心地も重要、とずっと考えてきました。

ですが、スマホアプリ版では押し心地は得られません。

そこで「せめて音だけでも……」と思い、音をプラスしたのですが、ボタンを押す実感が強まり、案外大きな効果が得られたと思っています。

特に初心者の方にとっては、すごくプレイしやすくなったのではないでしょうか?

ただ私自身は、スマホを消音モードにしたまま、無音でプレイすることがほとんど。

やはり、

 

いずれは、押し心地の感触まで気持ちいい『PONO実機版』を普及させたい!

 

という思いは、今でも強いです。

PONOはなぜ「瞑想ゲーム」と言えるのか?

「基本理念」よりも「瞑想ゲーム」である点を前面に!

体験版リリース時に、本ブログでも語ったPONOの基本理念は、現在も変わっておりません。

 

PONOの基本理念

競わない、比べない、争わない、無理しない

 

→ PONO誕生秘話

しかし、正規版ではプレイヤーの間口を広げるために「タイムアタックモード」を設けましたので、実質、競ったり、比べたり、争ったり、無理したりすることが“可能”になっています。

とはいえ先述のように、PONOは永遠に続く「通常モード」こそが肝

基本理念こそ後衛に回しましたが、PONOの根幹となる点は少しも変わっておらず、そのうえで、正規版からは「瞑想ゲーム」である点を前面に打ち出しています。

 

PONOが提供したい体験

“少し頭を使う単純作業”を永遠に繰り返すことで、陶酔(瞑想)状態になること

 

PONOでできる瞑想体験とは?

動的瞑想(どうてきめいそう)

PONOが提供する瞑想体験は、少し専門的に言えば、

「動的瞑想(どうてきめいそう)=アクティブ・メディテーション」

と言われるもの。

この反対に位置するのが、

「静的瞑想(せいてきめいそう)=パッシブ・メディテーション」

PONOと同じ「動的瞑想」の代表格は、歩行禅写経滝行など。

一方、「静的瞑想」の代表格は、ご存じ、坐禅ですね。

 

◆ 動的瞑想 体を動かしながら行う瞑想 👈 PONOはこれ‼️
◆ 静的瞑想 体を動かさずに行う瞑想

 

PONOは、

 

ちょっとだけゲーム性があって、いつまでもいじっていられる手遊びの道具があればいいな……。

 

という思いを起点として着想・開発されました。

その点から言えば、まさに動的瞑想の概念に通じます。

実際、PONOに没頭していると、次第にゲームをしているという意識すら消え、自分の感覚が研ぎ澄まされていく心地よさを感じます。

 

観瞑想(かんめいそう)

瞑想は、

「観瞑想(かんめいそう)」↔︎「止瞑想(しめいそう)」

の2種類に分けることもできます。

PONOは「観瞑想」にあたります。

 

◆ 観瞑想
外界を観察する瞑想 👈 PONOはこれ‼️
◆ 止瞑想 外界を遮断する瞑想

 

プレイしていて無心に近づくこともできる一方、音楽やラジオを聴きながらなどの「ながらプレイ」では、ちょっとした“ハイな気分”になることもできます。

電車や飛行機などの中で、周りに若干の注意を向けながらプレイするPONOは最高です。

PONOで理想や願望が叶う?!

PONOが体現しているのは、じつは、瞑想だけではありません。

PONOは脳への負担が軽いため、頭の中に必ず“隙間”が生まれます。

その隙間を利用した、PONOのもうひとつの遊び方があります。

それは、頭の中の“隙間”を使って、理想や願望を念じること。

人は、何かの理想や願望に対し、あまりに強く念じてしまうと、逆に叶えることができません。

なぜなら、強く念じるということは、“不足の状態”を強烈に現実化してしまうからです。

ですから、ものごとを願うときには、「期待せずに期待する」くらいの気楽な感じがベスト。

PONOをプレイしながら、頭の隙間で軽く念じるくらいがちょうどよいのです。

よかったらぜひ、肩の力を抜いて、理想や願望を念じたりしながら、PONOを楽しんでみてください。

きっと、あなたの理想や願望を実現する手助けになるでしょう。

いくらか、大言壮語気味ではありますが、一応、PONOにはこのような思惑もあります。

PONOは人生。人生はまだまだ続く!

……ここまで、スマホアプリPONOに込めた思いを語ってきましたが、作者ながら、つくづく、

 

PONOって不思議なゲームだな……。

 

と思っています。

PONOの指示は、常に「ランダム」。

そしてそのたびにプレイヤーは、「活かせるものは活かし、足りないものは手に入れ、不要なものは手放す」という選択をしなくてはいけません。

しかもランダムに出てくる指示に対し、論評したり、否定したりしてもしょうがありません、ただ受け入れるのみ

単純ですが、これって人生そのもののような気がしませんか?

それを遊びにする、何回もプレイする、永遠にプレイする、好きな時にやめる、好きな時に始める……なんて、何と素敵なことでしょう。

今後も、PONOプロジェクトは、まだまだ続いていきます。

実機化の実現、巨大化の実現、スマホアプリ版のさらなるパワーアップなど、私自身、PONOに対する理想や願望、そしてアイデアをまだまだたくさん持っています。

満員電車のお供として、また老人福祉施設児童福祉施設などでも一般化したらいいなと思っています。

……と、頭の隙間で軽く願っています。(笑)

引き続き、応援のほど、よろしくお願いいたします!!

 

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※ アイデア着想から25年、こうして世の中にリリースされるまで本当〜に長い年月を要しました。

体験版は不具合が多かったので、感慨はさほどでもありませんでしたが、正規版のテストプレイ時には、万感の想いが込み上げ、涙が出てきました……。

まだまだ進化の余地はあるものの、現状のもので、どこに出しても恥ずかしくない出来だと思っています!

……私自身もハマっています。(笑)